
研究部長
2016年改正児童福祉法により明示された子どもの家庭養育優先の原則を具現化するために、里親養育の質・量向上がこれまで以上に求められています。その向上のカギはケアワークとソーシャルワークの“協働”です。
質の高い養育のためのアプローチやスキルそして社会資源の活用や開発などにソーシャルワーカーが精通していても、“協働”なしにはケアワークの担い手である里親家庭にそれらをつなげ活かすことは困難です。また、“協働”は官民かかわらず関係機関との間でも同じく重要です。
日本財団の助成を受けて開講するこのプログラムは、その“協働”関係構築のために変化を求める方、そして指導をする側される側という関係ではなく“協働”が出来る関係を築くソーシャルワーカーをめざす方のための講座です。里親や関係機関との協働に向けて、アクションを起こそうと考えておられるソーシャルワークの担い手の方を幅広く募集します。
昨年は、新型コロナウィルスの影響で本講座もオンラインでの開催となりましたが、受講生の事例発表から、ファシリテーターや講師の言葉から、たくさんの学びや気づきを参加者同士で共有することができました。
3年目を迎え、新たに受講生を募集いたします。
昨年度に引き続き、さらに学びを深めるために、各回の冒頭に社会的養育分野で活躍されている講師・アドバイザーの方による講義を設けることとなりました。
家族、そしてフォスタリング業務について講義形式で学ぶだけではなく、受講生自身が具体的により深い協働関係を必要としているケースについて、アドバイザーやグループメンバーと共に検討し、協働関係を深めるための行動計画立案と実践、そして振り返りまでグループで学ぶことができます。グループメンバーの経験や思いを共有することから生まれる気づき、学びもあります。社会的養育分野の研修・教育・実践で第一線で活躍されている講師そしてアドバイザーの先生方が、受講生の皆様の学びをサポートします!
本講座は、日本財団「フォスタリングマーク・プロジェクト」に賛同しています。
里親支援を向上させるリーダーとしての学びをさらに深めたい方は、ともに日本財団助成講座である立命館大学主催の「フォスタリング・ソーシャルワーク専門職講座」もご検討ください。
・里親支援専門相談員をはじめ、里親支援にかかわる事業で里親や関係機関との協働を必要としているソーシャルワーク業務の担当者の方。
・里親支援専門相談員・児童相談所職員・フォスタリング機関職員として、現在里親支援業務に携わる方。
日 程 | 前 半 | 後 半 | ||
講義 | ||||
講師 | 講義テーマ | |||
第1回 | 2022年8月27日(土) | 後藤 澄江 | 里親養育における子どもと家族の位置づけ ~ケアと情緒の視点から~ |
オリエンテーション |
第2回 | 2022年9月3日(土) | 徳永 祥子 | 社会的養育におけるライフストーリーワーク | 事例検討(4コマ) |
第3回 | 2022年9月18日(日) | 瀬地山 葉矢 | 里親養育における『アタッチメント』の活かし方 | 事例検討(4コマ) |
第4回 | 2022年10月8日(土) | 梅谷 聡子 | 里親養育における児童養護施設との協働 | 事例検討(4コマ) |
第5回 | 2022年10月22日(土) | 上鹿渡 和宏 | これからの社会的養育 | 事例検討(4コマ) |
第6回 | 2022年12月10日(土) | 伊藤 龍仁 | 養育者との協働に向けた情緒的支援 ~ファミリーホームの実践経験を通して~ |
事例検討(4コマ) |
第7回 | 2022年12月17日(土) | 野尻 紀恵 | 子どもの育ちを支える教育と福祉の協働 | 事例検討(4コマ) |
第8回 | 2023年1月7日(土) | 音山 裕宣 | 里親と実親による共同養育の推進ー 「里親による代替養育」から「チーム協働養育」への転換 |
事例検討(4コマ) |
第9回 | 2023年1月21日(土) | 増沢 高 | 里親・子どもに寄り添った 包括的アセスメント |
事例検討(4コマ) |
第10回 | 2023年3月4日(土) | 発表・修了式 |
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、みなさまの健康、安全を最優先に考慮した結果、本年度についても全日程Zoomによるオンライン開催となります。
第1回のオリエンテーションと、第10回の発表・修了式は参加必須です。
第2回~第9回の講座では、社会的養護分野の研修・教育・実践の第一線で活躍されている講師・アドバイザーによる講義と、講師・アドバイザーも交えたグループワークによる事例検討を、各回ごとに行います。講座の後半ではアクションプランを作成し、職場での実践を踏まえて、フォスタリングにおける協働の在り方を考えます。
本講座は、受講に関して一定条件を満たした方に、講座を修了したことを証明する「修了証」が授与されます。講座のお申し込み方法・修了条件につきましては、以下の「講座のお申し込み方法について」のスライドをご確認ください。
必ずZoomによる講座参加が可能な環境をご用意の上、お申し込みください。 お申し込み人数が24名に満たない場合、開催を見合わせることがあります。なお、応募者多数の場合、お申し込み内容を元に選考をさせていただく予定ですので、ご希望に添えない場合もございますことを、あらかじめご了承ください。
日本財団の助成を受け開講した「フォスタリングソーシャルワークのための協働関係構築講座」は、里親や関係機関との協働に向けてアクションを起こそうと考えるソーシャルワークの担い手の方々にご受講いただき、開講3年目を迎えました。
本講座では、社会的養育分野の研修・教育・実践で第一線で活躍されている講師・アドバイザーの先生方から、各回ごとにそれぞれの切り口で“協働”について講義をいただき、毎年大きな反響をいただいておりました。
「この講義を 何度も復習して実践に活かしたい」という受講者からのご要望を受け、今年度より『オンデマンド配信講義』を新設いたしました。様々な専門的観点から学ぶことで、変化のきっかけや気づきを得ることを目指します。
協働関係構築のために変化を求めるソーシャルワーカーのみなさまが、フォスタリンソーシャルワークに必要な『 “協働”のチカラ 』の一歩を踏み出していただくきっかけになれば、幸いです。
「里親支援にアクションをおこす ”協働“のチカラ
オンデマンド配信講義」
価格:20,000円[税別](税込22,000円 )(全9回分)
配信回数 | 配信日(予定) | 講師 | 講義テーマ |
① | 2022年10月3日(月) | 後藤 澄江 | 里親養育における子どもと家族の位置づけ ~ケアと情緒の視点から~ |
瀬地山 葉矢 | 里親養育における『アタッチメント』の活かし方 | ||
② | 2022年11月1日(火) | 梅谷 聡子 | 里親養育における児童養護施設との協働 |
上鹿渡 和宏 | これからの社会的養育 | ||
③ | 2023年1月14日(土) | 徳永 祥子 | 社会的養育におけるライフストーリーワーク |
伊藤 龍仁 | 養育者との協働に向けた情緒的支援 ~ファミリーホームの実践経験を通して~ |
||
野尻 紀恵 | 子どもの育ちを支える教育と福祉の協働 | ||
④ | 2023年2月1日(水) | 音山 裕宣 | 里親と実親による共同養育の推進ー 「里親による代替養育」から「チーム協働養育」への転換 |
増沢 高 | 里親・子どもに寄り添った 包括的アセスメント |
たくさんのご応募をありがとうございます。